カジュアル面談を完全にナメていました。オンラインのzoom面談でしたが、ちぐはぐな回答の繰り返し。5回も「よくわからないんですがもう一回説明してもらって良いですか?」的な反応をもらい、怪訝な顔な表情をされ、15分ほどで切り上げられる始末。大失敗です。
悔しいが、後悔しても仕方ない。この圧倒的な失敗談をどう消化するか。よし、【カジュアル面談初心者(はじめての転職活動をはじめた方】のタメになれば良い。体験談を赤裸々に公開します。もったぶらず結論から。
- カジュアル面談は選考の一部。準備徹底。
- 筋の通った「転職理由」と「質問」が要る。
- 本チャンの会社を一回目に持ってこない。
実際のやり取りを会話形式で、雰囲気が掴めるような解説していきます。最後には、反省13個と事前チェックリスト10個もつくってみました。
カジュアル面談の流れ【体験談】
実際に体験したカジュアル面談の流れを、順に解説します。まずは前提から。
- サービス:企業向けITツール
- 社員:10名以下
- 面談相手:代表と社員1名の計2名
- 性別:2人とも男性
- 募集状況:急募 (前日Twitterで募集)
完全にスタートアップの規模で少し稀なケースかもしれません。ただ同じような条件の会社で面談を受ける予定の方は、参考になると思います。
- まずは互いに【自己紹介】
- 【転職する理由】を聞かれる
- 【質問】を求められる
- 面談後の流れをサクッと説明
大まかな4つ流れです。1個ずつ状況&実際のセリフ付きで説明していきます。
【開始】〜【自己紹介】
zoomに入った直後。担当者2人の顔がPCに映る。
僕「もしもし、聞こえますか?(もしもしっておかしいかも…)」
担当者A「音が聞こえづらいです。」
即調整。イヤホンコードがきちんと刺さっていなかった。
僕「いま聞こえますでしょうか?(二重敬語)」
担当者A「聞こえてます。」
担当者B「…(無表情)。」
さっそく会社と名前だけの挨拶しようとするもテンパって間が掴めず、担当者Aから話を切り出される。
反省1:イヤホンチェック怠る
反省2:間違った不自然な敬語
反省3:テンパった表情を見せてしまう
反省4:自分から挨拶をしない
担当A「今日の流れなんですが、面談なんでラフな感じでやれたらと思います(※2人とも怖い真剣な顔でビビる…PCに映る自分の顔は引きつっていた)。最初は互いに自己紹介をして、その後は質問があれば自由にしていくスタイルで。よろしいでしょうか?」
僕「はい、問題ございません。よろしくお願いします。」
担当A「では、こちらからで。弊社は〇〇サービスの会社で現在〇〇な状況で(どんな課題に向き合っている会社なのか、どれだけ勢いに乗っているかの説明)、〇〇ができるメンバーを募集しています(具体的な募集要件、業務内容の説明)。ではさっそくですが、自己紹介いただいてもよろしいですか?」
僕「あっ、はい。〇〇会社の〇〇と申します。○○を目的にしたメディア事業部に所属していて、主な業務内容は〇〇。えっと、、新規事業の領域なので状況次第では〇〇、〇〇をすることもあります(募集内容に合った経験を補足したつもり)」
担当A「ありがとうございます。それでは次に、転職活動されている理由も聞いて良いですか?」
僕(うわ、なにも質問してくれないのか…興味ない感…やっぱ顔こわ…、テンパり表情)
反省5:ビビッて引きつった顔を見せる
反省6:あっ/えっと連発でハキハキしない
反省3:テンパった表情を見せてしまう(再)
【転職理由】〜【質問】
ここから僕の回答はざっくり説明だけ(あまりにチグハグで詳細を思い出せませんごめんなさい)、担当者の質問&リアクションを並べます。次回は、こんな感想をもらわないようしっかり回答を準備したい。
転職理由はビジョンに共感できないこと、社長が掲げる向こう3年〜5年後に描きたい未来に気持ちが乗らなかった。一緒に目指したいと思えなかった。現在の業務も、誰の何を決しているかハッキリしておらず短期的な利益だけを追っている。同じことの繰り返しでスキルの幅も広がらない。的なことを話しました(ざっくり頭に浮かべていた理由、この文章より8倍ゴチャついた説明をした)。
担当A「ちょっとよくわからないんですが、”ビジョンへの共感ができない”という理由と、”スキルの幅を広げにくい”という理由。2つの話が混ざっているように感じます。どちらが理由ですか?
ヤベーと思い苦笑いしてしまった。どっちも理由だと改めて説明をしたが、さっきと全く同じようなチグハグ説明を繰り返してしまいました。
担当A「申し訳ないです。ちょっとついていけなかったんですがもう1回説明してもらえますか?特に、”チームの戦略に納得できない”の部分。」
それ受けて「納得できないなら、なぜそれを直接伝えなかったのか?」とツッコまれたように思い、焦って補足の説明が全くできませんでした。
担当A「ん?そうですね、理解できない部分もあったんですが、、説明ありがとうございます。そちらからは何か質問はありますか(唐突な質問)?」
そして質問タイムに。あまりの動揺に頭が真っ白。用意していた質問2つがどっちも飛びました。即興で質問した内容は、自分が求められている業務領域に関する質問。面談開始直後に説明を受けていたのに、、。
先ほども説明しましたが、〇〇に関してもう少し具体的な説明をさせてもらうと〜〜〜、他に質問はありますか?
反省7:複数ある理由が整理されていない
反省8:リトライチャンスでも落ち着けない
反省9:カンペ(紙でもPCでも)を用意しない
反省10:すでに説明されたことを質問する
表情もビビっていたと思います。「この人準備してないな、興味なさそうだな」と思われてしまったはずです。社員数が少ないんだから「どんな経験やスキル、特徴を持った方々が働いているか?」は絶対に聞こうと思っていたのに…。既に諦めモード。ですが、最後になんか話さないと!と思い立ち、賭けに出ました。
その会社のサービスであるITツールがスマホアプリを出しており、面談直前にダウンロードをして使ってみた感想を伝えました。あわよくば、コイツは既に当事者意識を持ってサービスに向き合ってる熱意あるやつだと思われたかった。
僕「実際に使わせていただいたんですが、使い勝手がほんとう良いです。特に〇〇な機能。ただ、〇〇な部分だけ気になりました。〇〇なときに〇〇だからです(はじめてハッキリ話す)。」
担当A「、、、ありがとうございます。そこはあえて実装していないんです(プライドに触った感満載で怒り気味)なぜかというと〜(詳しい理由を説明してくれました)」
申し訳ないことをしてしまった…。こんな適当な感想に対して、説明してくれるだけ優しいです、ほんとうに。感謝。
反省11:調査の甘い適当な感想だけを伝える
【面談終わり】
まだ質問はありますか?
、、、えっと、、あっありません。
それでは、今後のやりとりはチャットの方でお願いします。ありがとうございました。
こちらこそお時間いただき、ありがとうございました。
消滅したい、、、
反省12:足掻こうとして回答を待たせる
【面談後の連絡】
面談日から1週間後、連絡チャットで間接的に「選考受けないでください」と告げられるメッセージが届きました。
面談とはいえ落ちるときは落ちます。好印象だった場合は、書類やら面談やらに進むはずです。
面談とはいえ、落ちるときは落ちます(´;ω;`)
送られてきたメッセージの内容はこんな感じです。
先日はご面談の機会をいただきましてありがとうございました。面談が終わりましたので、○○(サービス名)の仕様上、恐れ入りますがステータスの方は選考終了とさせていただきます。何卒よろしくお願い致します。
んー、切ない。悲しいけど、あの残念なパフォーマンスです。ご丁寧に連絡くださることだけでも感謝!ですかね、とほほ。
カジュアル面談のQ&A
カジュアル面談の細かい気になるところを体験談ベースで説明します。
どんな服装で受けた?
面談相手のお二人はわりとラフな私服でした。長袖のTシャツの方と、ベージュのセーターを着ている方。下にジーパン履いている雰囲気(見えませんが)です。
僕は無難にユニクロの紺色長袖シャツにチノパン。
服装に関しては、会社の規模や文化によってだいぶ変わってくるはず。私服でも無難なカジュアル綺麗めが良いと思います。無駄な減点は避けるべき。
面談後、お礼の連絡は必要?
僕はお礼メッセージ送ってしまいましたが、基本は不要だと思います。ネット記事10個くらい読みましたが、熱意があってどうしても伝えたいことがある場合のみアリという意見がほとんどでした。逆に伝えることがない場合に、テンプレな文章を送るくらいなら送らない方が良いという意見も多かった。
僕が送ってしまった推奨されないテンプレのお礼チャットはこちら。

ぜひとも、反面教師にしてください。
僕の場合、面談直後の敗北感に支配されそうになっていたのでろくに調べもせず、せめてものマナーだけは!と衝動的に送ってしまいした。
事前に送らない!と決めておくことも大事かも。
面談終わりに「今後のやり取りについては~」みたいなくだりになったときは、はっきりと「ご連絡お待ちしております。」とあらかじめ返事しないスタンスを伝えておくこともおすすめです。
反省13:面談直後にテンプレなお礼チャットを送る
反省まとめ
全部で12個の反省をあげました。初歩的なミスばっかり。はじめての転職活動、はじめての面談。とはいえ、こんな失態になるとは。せめてものこんだけ反省が見つかったことを良しとします。
反省1:イヤホンチェック怠る
反省2:間違った不自然な敬語
反省3:テンパった表情を見せてしまう
反省4:自分から挨拶をしない
反省5:ビビッて引きつった顔を見せる
反省6:あっ/えっと連発でハキハキしない
反省7:複数ある理由が整理されていない
反省8:再チャンスでも落ち着けない
反省9:チラ見用カンペを用意しない
反省10:すでに説明されたことを質問する
反省11:調査が甘い適当な感想を伝える
反省12:足掻こうとして回答を待たせる
反省13:テンプレなお礼チャットを送る
今回面談をさせていただいた会社は、ほんとうに惹かれていた会社です。面談前、会社HPやツイッター、関連記事を何度も見ていました。それでも、カジュアル面談だからって準備を怠り受け身のスタンスでいました。
面談とはいえ、相手は貴重な時間を割いています。しかも急募状態。選考の一環として「本気で自社にあった人を探している」のは当然。得意なこと/できることのアピールも、会社への熱意も伝えることができなかった。それでなく、失礼な対応をしまったと思います。
反省14:本気で気になる会社を一番最初に受ける
面談前に準備しておきたいこと
13個の反省を踏まえて、いくつかのアクションプランをリスト化してみました。
カテゴリ | チェック事項 | カギになるアクション |
---|---|---|
直前確認 | イヤホンチェックをする 画面チェックをする | 早めの待機 早めのzoomログイン |
基本所作 | 自分から挨拶をする 自然な表情をする ハキハキと話す | 最初に間を作らない 徹底的に回答準備 徹底的に回答準備 |
事前用意 | 転職理由を明確にする 質問を最低3つ用意する | 今の会社でやり残したことを実行する 直接質問でしか知り得ない情報を挙げる |
NG行動 | 会社やサービスに関する適当な感想を伝える すでに説明されたことを質問する テンプレなお礼チャットを送る | 事前に質問準備・カンペメモ用意 事前に質問準備・メモする 事前に送らないことを決めておく |
大前提 | 本ちゃん企業は最初に受けない | 本ちゃん前に3回は面談/面接経験を積む |
たった1回ですが、ここまで改善のためにできるアクションが出てきました。失敗万歳(泣き)!!
このパートは、転職に関して何かしら良いインプットができた時に随時更新していこうと思います。
最後に
言い訳のようですが、会社に惹かれていただけに【志望理由】だけは3個きっちり用意していたんです。でも伝えるチャンスがなかった(見つけられなかった)。今回に関しては【転職理由】【自由な質問タイム】これだけでした。悔しい、、。
ここで伝えたかったことは、本番は想像以上は難しい。これでもかってくらい思い通りにいかない。ということです。
もしかしたら、普段から人前で話すことに慣れている人・スキルや経歴に自信がある人・担当者との相性がすこぶる良かった人などは、最初の面談から上手くいくこともあると思います。
が、間違いなく上手くいかない想定をして徹底的に準備をする方が得するはず。僕自身の反省とアクションプランが、これから転職活動を始める方、面談を控えている方のタメになったら嬉しいです。
※また面談(もしくは面接)受けたら体験談を追加しようと思います。